記事番号: 1-983
公開日 2016年07月20日
更新日 2017年05月16日
7月16日(土)、市道下塩後22号線建設に伴う「ケカチ遺跡」、「后畑西遺跡(坂之上・后畑遺跡)」の第3回現地説明会を開催いたしました。
以前の調査から平安時代の集落跡が見つかっておりましたが、今回の調査では、大型住居(平安)の存在が認められた集落跡が二重の溝によって区画されている状況を確認することができました。大型住居からは、硯(風字硯)や分銅など、通常の住居跡からはめったに見られない遺物が出土しており、有力者が存在したことを示していましたが、その集落が溝によって区画された中に位置していたことは、外側の集落とは明確に区別する意図をもって設計された集落である可能性が高いと考えられます。
その性格については今後の検討課題ですが、古代に存在したとされる「於曽郷」の中心地であった可能性も考えられます。調査後、現地は埋め戻され、工事が着手されますが、調査によって得られた情報や遺物等を整理して、遺跡の情報をまとめた「発掘調査報告書」を刊行する予定です。
- 現地説明会資料7.16(←当日配布した説明会資料です)
現地説明会の様子
検出された遺構(竪穴住居跡・水路跡)
集落を区画する2重の溝。途切れた部分は陸橋(通路部分)と考えられる。
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