１１月２０日（金）に「塩山の歴史的風致散策」を開催しました。当日は天候にも恵まれ、秋の塩山をゆっくりと散策していただきました。

今回は放光寺から甘草屋敷に至る道を主に古道に沿って歩きました。松里・井尻地区では、沿道にセギが流れ、中世から近世の都市計画の痕跡や歴史的建造物が残されていること、人々の生活を支えた生業の移り変わりもさまざまなところからうかがい知ることができました。　またこの時期は、コロガキ生産の最盛期で、庭先に所狭しとカキを吊るすオレンジ色の風景が印象的です。塩山温泉郷から甘草屋敷周辺では、明治３６年の鉄道開通を契機としたまちの形成と発展の歴史を中心にご案内しました。歴史的建造物や古道をたどることで、中世から続く人々の生活を感じていただけたのではないかと思います。

甲州市教育委員会文化財課では、本年度から歴史まちづくり法に基づく「歴史的風致維持向上計画」策定の取り組みをしています。自治体が策定する本計画が国の認定を受けると、重点的な支援を受けることができます。

文化財課では、市民の皆さまへの周知と、ご意見をいただく機会として「歴史的風致散策」を企画しており、今年度は三回に分けて、塩山・勝沼・大和をご案内いたします。次回は、１２月２０日（日）に「大和の歴史的風致散策」を開催しますのでぜひご参加ください。なお、「勝沼の歴史的風致散策」は来年２月上旬を予定しています。

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