甲州市にある黒川金山遺跡と身延町にある中山金山遺跡が甲斐金山遺跡として国史跡に指定されて20年を迎えたことを記念して、甲州市教育委員会と湯之奥金山博物館の共同企画で双方の遺跡見学会を開催しました。

　10月29日（日）に企画した黒川金山遺跡見学会は台風接近のため残念ながら中止となってしまいましたが、翌週の11月4日（土）の中山金山遺跡見学会は天候に恵まれ無事開催することができました。

　この日の参加者は37名で、湯之奥金山博物館スタッフの案内で中山金山遺跡のある毛無山登山に挑戦しました。毛無山は身延町と静岡県の県境に位置する山で、山頂は富士山を一望できる展望台にもなっています。登山の前に湯之奥金山博物館の展示を見学し、登山口から2時間ほど登ったところで精錬場跡に到着しました。ここでは遺跡（テラスや坑道など）や現地に保存してある挽き臼等の精錬道具を実際に見ながら解説していただきました。現地の遺構や遺物を見学しながら解説を聞くことで、当時の人々の採掘や生活の様子を想像できたことと思います。9時に登りはじめ、山頂で富士山を眺めながら昼食、午後３時過ぎには全員無事に下山しました。

　ご参加いただいた皆様には、有意義な時間をお過ごしいただけたのではないかと思います。

　今回雨で中止になってしまった黒川金山遺跡見学会ですが、来年度も開催をする予定ですので是非ご参加ください。