記事番号: 1-1067
公開日 2017年10月10日
更新日 2018年04月21日
10月1日(日)に15回目の上条集落見学会を開催したところ、市内外より多くの方々のご参加をいただき、上条集落とその周辺を秋空の心地よい空気のなか気持ちよく歩いていただきました。今回の見学会では、神金地区の謂れ(いわれ)を巡るということで、上条集落に加え、原之京鍛冶遺構、旧神金軌道のトロッコ橋、神部神社等界隈の歴史スポットを巡りました。
上条集落の属する下小田原は、明治8年に上萩原村、上小田原村、下小田原村が合併して「神金村」となり、昭和29年に塩山市、平成17年に甲州市となり現在に至ります。現在でも旧神金村を「神金地区」といいますが、「神金」の由来は、上萩原にある神部神社と下小田原にある金井加里神社の頭文字をとったものです。また、両神社やその周辺には金や鍛冶に関わる事柄が多くあります。原之京鍛冶遺構は平安期の鍛冶遺構で、周辺には鍛冶や金属加工に関連する地名や遺物があることから、職人集団がこの地域一帯に住まいしていたのでしょう。これは、神金地区の北部山地にある黒川金山(16世紀に盛んに操業した金山・国史跡)の影響があったためであると考えられ、参加者の皆様も大変興味深くご覧いただけたようでした。
大正14年に箕輪山に県営の採石場がつくられ、この石材を塩山駅へ運搬するために神金軌道が敷かれましたが、下小田原にはその軌道跡とコンクリートの橋が残っています。その他、小田原橋や柏原セギ等を巡り、伝建地区内の福蔵院、金井加里神社、観音堂、甲州民家情報館を廻りました。
神部神社まで足を運ぶことにより、様々な視点から上条集落をみることができたのではないかと思います。
次回の見学会は11月26日を予定しております。見学会の内容等詳細は追ってお知らせいたします。是非ご参加いただきたいと思います。
原之京鍛冶遺構
神部神社
福蔵院
金井加里神社
上条集落ビュースポット
甲州民家情報館