記事番号: 1-998
公開日 2017年08月14日
更新日 2018年05月23日
伝統的建造物群保存地区がある市町村から構成される「全国伝統的建造物群保存地区協議会(伝建協)」の関東・甲信越静ブロック会議及び研修会が、8月3~4日に甲州市で開催されました。今回は、文化庁の担当調査官をはじめ、ブロック内の13の市町村より伝建地区などを担当する市町村職員が参加しました。
初日に重要文化財旧高野家住宅(甘草屋敷)にて行った「まちなみ保存講演会」では、工学院大学特任助教・小林氏から「上条集落の防災上の特性とその対応策」と題して、これまでの調査成果をご報告いただき、NPO法人山梨家並保存会代表理事の石川氏から「上条でのこれまでの取り組みと今後」と題した発表をしていただきました。
2日目は上条集落(平成27年7月、重要伝統的建造物群保存地区に選定)にて現地研修を行いました。上条集落見学のスタート地である福蔵院では、地元の神金小学校6年生の子どもたちが上条の歴史や建物の特徴など、自分たちで調べて研究した成果を発表してくれました。まとめた資料をスライドに映し、大きな声でしっかりと発表できていたので、参加者はみな感心していました。集落内にある甲州民家情報館では、上条を活性化する会(上条地区住民有志の団体)により完熟モモとスモモの販売があり、これも大変喜んでいただきました。午後は、市指定文化財宮光園で昼食をとり、笛吹市の芦川集落(兜造り民家集落)を笛吹市職員の方にご案内いただき散策しました。
甲州市は3件の国宝を有するほか、上条集落のように貴重な文化財が多くあります。市民の皆様にこの文化財を知っていただくため、散策イベントを月に1回実施しています。文化財課のイベント情報は、市ホームページなどで告知及び開催報告など掲載しておりますので是非ご覧になってください。
ブロック会議の様子(文化庁調査官の挨拶) 基調講演(工学院大学特任教授)
基調講演(山梨家並保存会代表理事・石川氏) 神金小学校6年生による上条集落に関する発表(福蔵院にて)
上条集落の視察研修の様子 上条を活性化する会による完熟モモとスモモの販売