記事番号: 1-1073
公開日 2018年04月02日
更新日 2018年05月24日
平成30年3月25日(日)に「第13回歴史的風致散策~春の勝沼 煌めく水面と曲がりくねる道を辿ってみよう~」を開催しました。今回は、山梨大学生命環境学部観光まちづくり研究室との共同企画として、勝沼地域で実施している文化的景観調査の成果も含めご案内しました。今回は29名の方にご参加をいただきました。
勝沼地域のブドウ畑の脇や街道沿いを流れる水路に着目しながら甲州街道を散策しました。現地を歩きながら、山梨大学生命環境学部菊池准教授に明治期と現在の水路の違いや敷地の背割を通る水路など解説をしていただき、水と生活・生業の関わりについて参加者の皆さまと学ぶことができました。
街道を進み、かつての勝沼宿の面影を今に伝える萩原家住宅(旧仲松屋)と野田家住宅の佇まいを見学させていただき、より宿場の雰囲気と、ブドウとの関わりを感じることができたのではないでしょうか。
散策の最後には、勝沼図書館にて、『葡萄三説』(土屋龍憲と高野正誠がフランスで学んだブドウ栽培やワイン醸造技術について記されている文献)やブドウに関する貴重な史料を鑑賞させていただきました。
参加者の皆さまと共に、勝沼のブドウ栽培とワイン醸造の歴史・文化を学び、勝沼地域の方々の生活・生業の中で育まれてきた町並みや景色をじっくり散策し、地域の特色を発見する1日となりました。
甲州市歴史的風致維持向上計画は、平成29年3月17日付けで主務大臣(文部科学大臣、農林水産大臣、国土交通大臣)より認定を受けました。文化財課では、市民の皆さまへの周知と、ご意見をいただく機会として「歴史的風致散策」を企画しております。今年度は5回に分けて塩山・勝沼・大和をご案内しました。多くの方々にご参加いただき、ありがとうございました。
次回「第14回歴史的風致散策」は、4月18日(水)に開催いたします。ぜひご参加ください。
山梨大学生命環境学部観光まちづくり研究室
第13回歴史的風致散策は、山梨大学生命環境学部観光まちづくり研究室と打ち合わせを重ねて、開催させていただきました。チラシは、「勝沼のブドウ畑とワイナリー群」の文化的景観調査に携わっていただいている山梨大学の学生によるデザインです。
■散策下見の様子