甲州市は、平成２８年度から「勝沼のブドウ畑とワイナリー群」の文化的景観の学術調査を実施しており、県内初の重要文化的景観選定を目指しています。現在、ブドウ畑の分布や畑の構成、近代化に伴う遺構、生活・生業などの調査を国立大学法人山梨大学、甲州街道勝沼宿や和風建築のワイナリーなど建造物に関する調査を学校法人工学院大学、自然的特性調査の一部を公立大学法人山梨県立大学が行っています。

　１０月から１１月にかけて実施された工学院大学による現地調査の一部をご紹介します。勝沼町勝沼・上岩崎・下岩崎地区の建造物や集落形態、街道について現地調査を行いました。建造物と養蚕業・ブドウ栽培・ワイン醸造の関わりや甲州街道や鉄道開通、戦後の道路整備といった「交通」が建造物・生活にどう影響したのかに着目しながら、現地を歩きました。

　実際に地元住民の方、ワイナリーの方にお話を伺うことができ、建物の歴史や町並みの変化の様子を調べることができました。ご協力いただき、ありがとうございました。

　学術調査は今年度まで実施し、調査報告書に取りまとめを行います。全国に誇れる勝沼地域の景観を守り、次世代へつなげるべく取り組んでまいりますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

■集落調査　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　■観光ブドウ園ヒアリング調査

■ヒアリング調査　　　　　　　　　　　　　　　　　■街道・建造物調査

■ワイナリーでヒアリング調査（原茂ワイン（株））　■ワイナリーの建造物調査（勝沼醸造（株））

関連ページ

• 「勝沼のブドウ畑とワイナリー群」文化的景観について
• 文化庁「文化的景観」　
• 全国文化的景観地区連絡協議会