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「勝沼のブドウ畑とワイナリー群」文化的景観について

記事番号: 1-945

公開日 2018年05月23日

更新日 2020年07月07日

甲州市は平成28年度から、「勝沼のブドウ畑とワイナリー群」文化的景観の学術調査を実施しています。調査は山梨大学との共同研究として実施しており、県内初の重要文化的景観選定を目指しています。

甲州市勝沼地域のブドウ栽培の発祥については古刹・大善寺(本堂・国宝指定)を開創した僧行基に由来する説話があり、勝沼地域の歴史と深く関わってきました。江戸中期には山側の傾斜地などでの栽培で、甲州街道勝沼宿を通じて、旅人へ提供されていました。近代化に伴いワイン産業が興り、明治10年(1877)には日本で初めての民間のワイン醸造会社が設立されたことによって、明治期以降に勝沼全域にひろがりました。

「甲州種」は日本最古のブドウの品種で、甲州種ワインは近年醸造家の努力により海外にも輸出され、高い評価を得ています。

江戸時代から続いてきたブドウ栽培は、明治期に誕生したワイン産業とともに発達し、日本ワイン発祥の地である勝沼地域にしかみられない文化的景観を育んできました。

全国に誇れる勝沼地域の景観を守り、次世代へつなげるべく取り組んでまいりますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願いをいたします。

文化的景観とは

文化的景観とは、人が地域の自然(地形や地質、気象条件など)と巧みに付き合いながら生活・生業を営むことで生まれた景観のことで、平成16年の文化財保護法改正により誕生した、文化財のひとつです。

調査報告書

調査報告書概要版

パンフレット・ミニブック

文化的景観保存活用計画策定に向けた取り組み

 文化的景観保存活用計画とは、文化的景観の位置や範囲、保存活用の基本方針をはじめ、土地利用や整備、体制などに関する事項を定めたものです。何を、どのように保存し、文化的景観を将来へと継承していくのかという方針を記載します。甲州市では、文化的景観保存活用計画策定に向け、令和6年5月に甲州市文化的景観保存活用計画策定アドバイザリー会議を立ち上げ、有識者や地元代表者から意見を集め、より良い計画となるよう取り組みを行っています。

令和6年度

  • 第1回甲州市文化的景観保存活用計画策定アドバイザリー会議開催議事録[PDF:749KB]
  • 第2回甲州市文化的景観保存活用計画策定アドバイザリー会議開催議事録[PDF:692KB]

調査・普及啓発

かつぬま旬報

『かつぬま旬報』は、「勝沼のブドウ畑及びワイナリー群」の重要文化的景観選定を目指した取り組みや勝沼地域の関わる”旬”な情報をお届けします。

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郵便番号:404-8501
住所:山梨県甲州市塩山上於曽1085番地1
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