記事番号: 1-2085
公開日 2020年12月24日
甲州市2020東京オリンピック・フランスハンドボールチーム交流事業実行委員会では、
来年度のフランスハンドボールチームの事前キャンプに向けて、様々な機運醸成事業
(五輪は勿論、ハンドボールを、事前キャンプ自体があることを知ってもらう事)を行っています。
甲州市夢プロジェクト-Rèaliser-(レアリゼ)※
と題し、オリンピアンやパラリンピアンを含む様々なアスリートの「レアリゼ」を語っていただこう
というこの企画
6回目となる今回は、
地元大和町出身で一般社団法人クリーンファイターズ山梨のキャプテンである佐藤一樹さんをお招きし、
講演会を実施しました。
▼講演の舞台となったのは大和中学校
母校である大和中学校に凱旋した佐藤さん
5時限目の時間に大和中ランチルームにて1,2年生向けに講演
懐かしさと恥ずかしさが入り交じり、母校凱旋に緊張した面持ちの佐藤さん
同僚のネイト・イゲル選手を引き連れての凱旋となった。
▼クリーンファイターズって知ってる?
お互い緊張した中スタートした授業
まずは、所属しているクリーンファイターズを知ってるか問いかけるが…
無反応w
それもそのはず、チームとしては2019年シーズンから一般社団法人として地域に根差したクラブチームへ生まれ変わり、活動や周知は今これからというところ
まさにスタート地点にたったばかりだ。
それでも中学生は緊張していただけだと信じたい。
▼ラグビーって?そもそも五輪種目?
さぁそもそもラグビーってオリンピック種目なのか?
オリンピック実行委員会がプレゼンツしているのでそのあたりも
解説していただいた。
答えはいつも見ているラグビーは15人制
オリンピック種目は7人制。英語でセブンズとも。
7人で7分間(前後半)戦うからセブンズ
佐藤さんはセブンズの山梨県代表でもある。
▼大和中学校からなぜにラグビーをしているのか?
実は佐藤さんラグビーを幼少期からしていたわけではなく、
大和さながらのバトミントンを中学校ではプレーしていて
放課後はサッカークラブ、空手も。
全然ラグビーをしていなかった。本人曰くかなりヤンチャな子供で「大変ご迷惑をおかけしました」と母校凱旋を機に頭を下げる。
やりたいことをどんどん開拓していった佐藤さんの
夢は、スポーツの力で地元を元気にしたいと漠然としたもの。
それでも地域貢献というテーマを胸に手段はなんでもよかった。
講演後に「もしラグビーがなかったら?どうなっていますか?」と生徒からの質問に
たぶん、地域貢献、地域宣伝をしたいが一番何で芸能人かなと笑って話す。
それぐらい、根底には地域の為ということが溢れている。
佐藤さんは、高校でラグビーと出会う。
中学校の先生にラグビーをと進められていたものの
実はサッカー部に仮入部!
でもラグビーのカッコよさ、
それ以上に全国大会で活躍するならラグビーだと感じ
(サッカー部は県大会どまりだった)
ラグビー部で入部した。
その後同志社大でもしっかり結果を出し現在にいたる。
▼夢の道は違えど、ゴールは一緒
その様子をアメリカ出身のネイトさんは
「一樹は地域の為にという事が一番だけど、俺はただただラグビー選手になりたかった」と
あくまで地域愛よりも個の思いが強い。
国民性の違いというところだろうか?
それでもネイトさんは、日本文化が好きで学びたい、ラグビー選手になりたいという気持ちをもって日本に留学し、大学までラグビーをプレーして、トップチームの通訳をしていたけど、結果山梨でクリーンファイターズ山梨の選手となった。
「歩んできた道や思いは異なるが、今は一樹と同じ夢の舞台にいる」と語る
不思議なものである。
(実際ネイトさんの東海大と佐藤さんの同志社大は日本選手権で試合をしている)
二人の道は確実に違う
でもお互い夢を叶えるため同じところに辿り着き、今一緒に努力している。
これはそれぞれの夢には何万通りもルートがあって、
でも共通するのは夢にむかって動き回る事だろう。
▼夢の実現には経験と自己分析
①言葉を見つける
②人を見つける
③趣味を見つける
自分の信念となる言葉を見つけ、
身近な尊敬できる人を見つけ真似をする
行き詰ったときのために逃げ道として趣味(生きがい)を見つける
諦めず動き回る、何もしないと自己分析もできないと
生徒に語るお二人。
そんな二人は実は初課外授業。
緊張しつつも、この内容でよかったのか
生徒に伝わったか、
もっとこのあたりはこうすればと
終わったそばから自己分析を始めるアスリートなお二人でした。
「次はもっとうまくやります」と笑顔を見せてくれました。
写真を撮った後に生徒とパスなどをして触れ合っている姿が一番自然体でした。
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※レアリゼとはフランス語で夢を叶える・実現させるの意