記事番号: 1-2395
公開日 2021年03月03日
甲州市2020東京オリンピック・フランスハンドボールチーム交流事業実行委員会では、
来年度のフランスハンドボールチームの事前キャンプに向けて、様々な機運醸成事業
(五輪は勿論、ハンドボールを、事前キャンプ自体があることを知ってもらう事)を行っています。
甲州市夢プロジェクト-Rèaliser-(レアリゼ)※
と題し、オリンピアンやパラリンピアンを含む様々なアスリートの「レアリゼ」を語っていただこう
というこの企画
8回目となる今回は、オリンピックの聖火リレーに関心をもってもらおうと、
昨年行えなかった景観改善事業を実施しました。
←告知
▼舞台となったのは菱山小学校(フルーツライン)
菱山小学校児童37人と聖火ランナー内定者の手塚類さん(松里中)が
聖火ランナーコースのガードレールの修景作業を実施。
子供たちは「甲州ブラウン」と呼ばれるペンキを渡され、
一人一人ガードレールに思うがままに塗っていく!
▼そもそも景観改善事業って?甲州ブラウンって?
平成27年3月より甲州市の都市整備課が進めている景観改善事業で
甲州市に広がる果樹園の景観に合う、周囲に溶け込む色は何かと研究を重ね、
導き出した答えが「10YR4/1」というブラウン系の色
これを甲州市では「甲州ブラウン」と称し
毎年、景観の修景作業を大々的に実施してきた。
本来なら昨年2月29日に多くのボランティアを募り
聖火ランナーコースのガードレールを甲州ブラウンに塗るという修景作業を実施する
予定であったが、新型コロナウイルスにより中止となった。
菱山小学校の児童は景観を学ぶ事前授業を受けただけで終わってしまったのだ。
▼レアリゼとして!
そんな経過もあり、本実行委員会の夢プロジェクト「レアリゼ」としては
菱山小学校に、聖火ランナーに景観改善事業を実施したいと考え新型コロナウイルス対策を講じた中、
イベントではなく、授業の一環として小学生+ONEに制限をかけ実施した。
レアリゼとは毎回、夢の体現者が夢を叶えるストーリーを語ってくれるをテーマに実施している事業だが、
今回は、ガードレールを綺麗にするという自分たちの行動が、思いが様々な夢へと繋がっていく。
「甲州市を綺麗にする」
「甲州市の魅力を届けたい」
「訪れる人にみんなの思いを」
「聖火ランナーに伝えたい」など
コロナ禍において、少し遠のいてしまった東京オリンピックに「ガードレールを塗る」という作業を通じて、
自信が関わった事で興味が湧いてきたと作業後に語った児童会長のお礼の言葉が物語っている。
県内各社の囲み取材に動揺するかと思いきや
堂々と取材に答えた聖火ランナー内定の手塚さん
高校受験を終えたばかりの中学3年生は面接の練習をしたからですかねと。
少し話を聞くと
「今回の事業を通じてやっと聖火ランナーに選ばれた実感が湧いてきた」と笑顔で話す。
色々な思いがこのガードレールには塗られている。
▼ペンキ塗り。最高。
10時10分の2校時が終わると、みんなソワソワ
エプロンを着用し集合。
いざ始まると、1年生から6年生まで驚異的な集中力で予定されていた
160m区間が時間通り終了した。
真っ白なガードレールを好きに塗る
(後で都市整備課の皆さんが手直しをしてくれました。感謝です。)
(事前に手直しが入るのを伝えていたのでさらに自由度が上がる子供達)
こんな最高な授業はないと言わんばかりに元気に塗りたくっていました。
(子供だけではなく、大人もね)
▼この思いいつまでも
一人の子が、大人になってこのガードレールを見たとき
みんなで一生懸命塗った事を思い出せるのはいい。
自分たちで塗ったガードレールだと自信を持って言えると
話していたのが印象的でした。
←今回の報告書
※レアリゼとはフランス語で夢を叶える・実現させるの意