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甲州市から世界へ

記事番号: 1-2510

公開日 2009年08月13日

更新日 2012年04月07日

この度、イギリス ロンドンにある大英博物館、アメリカ合衆国ニューヨークにあるメトロポリタン美術館で開催される企画展に、甲州市に関わる品が出品されることとなりました。

今秋、大英博物館(イギリス ロンドン市)で開かれる「土偶展(仮称)」(文化庁、東京国立博物館、大英博物館主催)に、笛吹市と甲州市にまたがる釈迦堂遺跡から出土した縄文時代前期の板状の土偶(同遺跡博物館所蔵)が出品されます。 
山梨県から出品される11点のうち7点が、釈迦堂遺跡博物館の所蔵品であります。今回の土偶展に全国から67点の出品が計画されておりますが、県別にみると山梨県の11点は、最多品数となります。 
既に釈迦堂遺跡博物館から出品される7点の同博物館での展示は既に終了しており、国内では、大英博物館『土偶展(仮称)』終了後に、東京国立博物館において開催が予定されている「帰国展」での展示が、鑑賞できる機会となります。

メトロポリタン美術館(アメリカ合衆国 ニューヨーク市)で来秋開催される企画展「フビライ・ハン時代の美術」に、天目山栖雲寺(甲州市大和町木賊)に所蔵されている甲州市指定文化財の「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)画像」の掛け軸が出品されることになりました。 
虚空蔵菩薩画像は、これまで大和町丸林に流刑されたキリシタン大名・有馬晴信の肖像画といわれておりましたが、東北大の泉武夫教授(仏教絵画史)の「中国・元王朝時代に描かれた景教(キリスト教ネストリウス派)の聖人画像が、日本に持ち込まれたもの」とする新説をまとめた論文がきっかけとなり、同美術館の学芸員による実物調査が行われ、来年9月20日からの同館企画展への出品が決まりました。 
「虚空蔵菩薩画像」は、現在、保存修復作業を行っており、作業は来年5月末までかかる見通しで、メトロポリタン美術館に輸送する前に一般公開することを予定しております。

大英博物館は世界最大の博物館の一つであり、メトロポリタン美術館は、世界三大美術館の一つに挙げられる美術館であります。 そのような施設で開催される企画展に甲州市に縁のある品が出展されることは大変貴重な機会であり、市にとりましても明るい話題であります。 
「釈迦堂遺跡の土偶」、「虚空蔵菩薩画像」の展示・公開の際には、大勢の皆さんにご覧いただければと思います。 

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