記事番号: 1-3348
公開日 2022年04月18日
更新日 2024年08月07日
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの接種勧奨について
HPVワクチンについては、平成25年4月1日より定期接種となりましたが、平成25年6月14日付けの厚生労働省の通知により、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛がワクチン接種後に見られたことから、副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、対象者およびその保護者への積極的な勧奨を差し控えることとされていました。
その後、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科学副反応検討部会、薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会において、最新の知見を踏まえ、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、令和4年度から、対象となる方への接種勧奨を再開することとなりました。
※接種は強制ではなく、あくまでご本人の意思に基づき、接種を受けていただくものです。
実際に接種を受ける際は、ワクチンの有効性とリスクを十分理解した上で、受けるかどうかご判断ください。
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンとは
子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんで、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因と考えられています。
HPVワクチンは、子宮頸がんをおこしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
定期接種対象者
12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女子
(小学校6年生から高校1年生に相当する年齢)
ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省HP)
積極的な接種勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方へ(キャッチアップ接種)について
令和3年12月28日厚生労働省の通知により、HPVワクチンの積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方に対して公平な接種機会を確保する観点から、積極的な勧奨を差し控えている間に定期接種の対象であった平成9年度生まれから平成18年度生まれまでの女子を対象に、キャッチアップ接種を行うこととなりました。
本制度は、令和7年3月31日までとなりますので、接種を希望される方は早めの接種をご検討ください。
キャッチアップ接種リーフレット[PDF:2.23MB]
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~(厚生労働省HP)
ワクチンの種類と接種間隔
公費で受けられるHPVワクチンは以下の3種類です。【*印は令和5(2023)年4月より】
一定の間隔をあけて同じワクチンを合計2回または3回接種します。接種するワクチンや年齢によって接種のタイミングや回数が異なります。どのワクチンを接種するかは、接種する医療機関に相談してください。3種類いずれも1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。
サーバリックス(2価):
1回目の接種を受けた1か月後に2回目を、6か月後に3回目の接種を受けます。
ガーダシル(4価):
1回目の接種を受けた2か月後に2回目を、6か月後に3回目の接種を受けます。
シルガード(*9価):
(1)1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合:
1回目の接種を受けた6か月後に2回目の接種を受けます。
2回目の接種が5か月未満の場合は3回目の接種が必要となります。
(2)1回目の接種を15歳になってから受ける場合:
1回目の接種を受けた2か月後に2回目を、6か月後に3回目の接種を受けます。
※過去に2価または4価を接種した方への9価ワクチンの交互接種は、適切な情報に基づき、
医師と被接種者がよく相談した上で、9価を選択しても差し支えありません。
詳細については、下記の添付したリーフレットをご参照ください。
9価HPVワクチン(キャッチアップ版)[PDF:694KB]
予防接種実施医療機関
キャッチアップ接種対象者で、すでに自費での接種を行っている方への接種費用の助成について
キャッチアップ接種対象者で、すでに自費での接種を行っている方に、助成を行います。対象となる方は、以下の申請を行ってください。
甲州市ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種費用助成事業実施要綱[PDF:76.7KB]
ヒトパピローマウイルス感染症に係る予防接種費用助成申請書[PDF:75.2KB]
ヒトパピローマウイルス感染症に係る予防接種証明書[PDF:32.2KB]