記事番号: 1-4173
公開日 2023年12月20日
更新日 2023年12月21日
令和6年の小正月行事が甲州市内各地で行われます。
その中で、山梨県または甲州市の無形民俗文化財に指定されている民俗芸能の披露についてお知らせします。
一之瀬高橋の春駒(山梨県指定 無形民俗文化財)
・日時 令和6年1月6日(土)午後5時から
・場所 山梨県立博物館(笛吹市御坂町成田1501-1)
・一之瀬高橋の春駒とは
甲州市の北部に位置する一之瀬高橋地区に伝わる小正月の行事で、笛・太鼓・鉦によるお囃子と歌に合わせた駒踊りで構成されます。道祖神場や各戸を巡って踊り、結婚や子供の誕生、新築があった家には「水祝儀」や「弁慶」という特別なお祝いが仕立てられます。
過疎化により、永く演じられずにいましたが、平成20年に保存会を再編、以後様々なイベントでの積極的な披露と後継者育成に力を注いでいます。平成21年の小正月からは「なるべく元のお祭りに近いかたちで、夜に火を囲み楽しみたい」という保存会の要望から、毎年甘草屋敷で披露するようになりました。
令和6年の春駒については、山梨県立博物館の令和5年度 シンボル展
帰ってきた芳年の道祖神祭幕絵
(令和6年1月20日(土曜)~2月19日(月曜)【開催予定】)
に合わせ、県内外多くの人にお越し頂くよう山梨県立博物館での披露となります。
なお、山梨県立博物館での開催に伴い、令和6年の一之瀬高橋の春駒について、甘草屋敷での開催は予定しておりません。ご承知おきください。
田野十二神楽(山梨県指定 無形民俗文化財)
・日時 令和6年1月13日(土)午後7時から
・場所 田野地区公民館(甲州市大和町田野469-1)
・田野十二神楽とは
「十二神楽」は、明暦2年(1656)頃、当時流行していた伊勢参りができない人のために、伊勢の国から移したものといわれ、伝説では、天照大神が岩戸に隠れたとき祈祷に舞った神楽とも伝えられています。
県内唯一の「伊勢流」で、湯立てによる祓い清めの神事を行います。まず獅子が清めの舞を舞い、その名の通り、12の舞が次々に展開しますが、途中の舞の中にも獅子が入って共に舞う、独特の趣を持った神楽です。
藤木道祖神祭太鼓乗り(甲州市指定 無形民俗文化財)
・日時 令和6年1月14日(日)午後7時から
・場所 放光寺駐車場(甲州市塩山藤木2438)
・藤木道祖神太鼓乗りとは
藤木地区は上藤木・下藤木・西藤木に分かれ、互いの道祖神場にお年始する「往来(ゆきき)」という慣わしがありました。その訪問先での余興として行われたのが「太鼓乗り」です。太鼓に乗って地域の出来事を芝居仕立てにし、「チャリ狂言」を演じたのが、太鼓乗りの原形と見られます。
現在では大太鼓が放光寺に集まり、燃え上がるどんど焼きの炎を挟んで、向かい合った大太鼓の上の役者が、歌舞伎の名場面を掛け合いで演じます。