記事番号: 1-4620
公開日 2024年10月09日
アメリカシロヒトリの防除
アメリカシロヒトリの幼虫は樹木の葉を食べつくし、周辺の樹木に移動するため、近隣の住宅にも影響を及ぼします。
個人で所有する土地の樹木については、個人の責任において防除をお願いします。
ご自身で防除ができない場合は専門業者に作業を依頼してください。
生態
白い小型の蛾で、その幼虫は100種類以上の樹木(クワ・サクラ・ウメ・カエデ・カキ等の主に落葉樹)の葉を食害します。
繁殖力が非常に強く、1匹で多い場合が1,000個ほど産卵します。ふ化した幼虫は巣網の中で一週間程かたまって生活しますが、その後分散して庭木、花木、果樹、街路樹等各種樹木の葉を食い荒らします。
発生時期
気象条件により異なりますが、通常は6月中旬から下旬と、8月中旬から9月上旬の年2回発生しやすい時期があります。
この時期を目安にして、所有している土地の中でアメリカシロヒトリが発生していないか、確認してください。特に落葉樹を好んで産卵しますので注意してください。
防除方法
初期段階での駆除が最も容易です。
発生が確認された際は、早期に駆除することが望ましく、巣網の中にいる時点で、枝葉事切り落とし、踏みつぶして駆除します。
駆除後の枝葉は「燃えるごみ」の袋に入れてだしてください。
巣網の中にいる幼虫
初期段階以降での対応
巣網に生息する一週間を過ぎると、巣から分散します。分散してしまった場合には薬剤散布での対応が必要となります。
薬剤散布時は隣接地の所有者に事前に周知し了承を得てから実施しましょう。
※散布時の注意事項
風の強いときはさけ、人・動物・農作物・洗濯物へ危害を及ぼさないよう気を付け、付近に人がいる時は避け、周辺に住宅や駐車している車の窓が閉まっていることを確認しましょう
使用薬剤については、販売店等に相談してください。
巣から分散した幼虫
みんなで被害を防ごう
害虫の駆除は樹木の所有者の責任です。発見が遅れると近隣の方への迷惑になります。
早期発見、早期駆除につとめ周囲の環境保全に努めましょう。
特に、空家や空き地については、十分な確認を行うようにして、事前に対象となる樹木を整理するなど、適正管理に努めましょう。