銅など金属類の高騰もあり、全国的に歴史的な社寺建築の銅板が盗難、破損される事件が報告されています。

国内の盗難発生件数は7,534件（R3）から10,368件（R4）と増加し、身近な事件になっています。［出典：警察統計］

文化財の所在や保管場所は、人の目や往来が少ない場所、管理者が不在の場所など、日常的な管理が困難な場所にある場合もあります。

所有者、管理者、関係団体の皆様には、防犯対策と定期的な点検をお願いいたします。

点検はなるべく複数人で実施し、点検の際、盗難、破損等が確認された場合には、速やかに所轄警察署および生涯学習課文化財担当までご連絡ください。

盗難被害が多い金属類

・銅線（ベルコンやプレハブ等）
・銅板（屋根材等）
・グレーチング、水道の蛇口等の金属（発掘現場や指定文化財の設備等）
・金属板（銘板、解説板等）
・重機や発電機等

具体的な防犯対策

・グレーチングを針金や専用金具等で連結し、簡単に運べないように防御
・転売等を防止するためスプレーやペンキ等の消えないもので個人名等を記載
・施設内の雑草を刈るなどして、見通しの良い環境整備
・頑強なフェンスや門扉等を設置や容易に運び出せないような対策
・防犯カメラやセンサーライト等を設置
・機械警備の導入、こまめな巡回

所有者・管理者等関係者の皆様へお願い

・施設面と管理運用面の両面での防犯対策
・盗難の恐れがある物を屋外放置しない
・こまめな巡回
・定期的な点検による異常の早期発見