全国屈指のワイナリーエリア、甲州市でお気に入りのワインを見つけよう!
食生活いつもの食卓にワインがあるだけで彩りが加わり、ちょっと幸せな気持ちになる。ワインにはそんな不思議な魅力があります。
山梨県はワイナリーの数が日本一で、その多くが甲州市に集中しています。甲州市はワインがとても身近に感じられる街なのです。
ぜひ気軽にワインを楽しんでください。お気に入りの1本がきっと見つかるはずです。
甲州市勝沼は日本ワイン発祥の地、情熱が育てたおいしいワイン
勝沼といえば、ぶどうで有名です。
ぶどうは、すでに江戸時代から甲州街道を旅する人々に人気のお土産でした。ぶどう栽培が盛んな勝沼で、明治10年に地元の有志が発起人となり、日本で最初のワイン醸造会社「大日本山梨葡萄酒会社」が勝沼祝地区に設立されました。これが日本ワインの始まりで、勝沼は日本ワイン発祥の地です。
それと同時に2人の優秀な若者を選び、ワイン醸造を学ばせるためにフランスへ留学させました。
選ばれた若者は、高野正誠と土屋龍憲。2人は、わずか1年という短期間で醸造技術やぶどう栽培を学ぶという、過酷な使命を受けます。実際には留学期間が半年間延長されますが、言葉もわからない、生活習慣も違うフランスで、どのような苦労があったのか想像もつきません。
帰国後は、地元の人々と早速ワイン醸造に取り組みます。最初は順調だったワイン醸造も販売ルートの確保や、品質管理、会社の解散など、さまざまな問題が起こります。それでもワイン産業を確実なものにしようとする地元の人々の情熱は、今日までいくつもの困難を乗り越えてきました。
今では世界的にも注目される甲州ワイン。日本のワインコンクールでも常に上位にランクされています。ワイン醸造への情熱の炎は今も燃え続けています。
日本ワインの本場で楽しむ贅沢なワイナリー巡り
市内に45社ものワイナリーがあり、ワイン好きにはたまらない贅沢なエリアです。ワイナリーは、塩山と勝沼の2つのエリアに分かれています。
塩山エリアは、それぞれの持ち味がキラリと光る、個性的なワイナリーが多くみられます。武田家の菩提寺である恵林寺にも近く、観光とあわせてゆったりと巡ることができるエリアです。
勝沼エリアは、観光バスも訪れる大規模なワイナリーから、家族で経営する小さなワイナリー、100年以上続く老舗ワイナリーなど、さまざまなワイナリーがあります。
ワイン醸造用ぶどうの品種として、白ワインは日本で古くから栽培されている、日本固有のぶどう「甲州」が主要です。
「甲州」は醸造方法や貯蔵方法、収穫される畑別などに、商品展開されています。飲みごたえのあるものから、軽い味わいのものまで、それぞれに香りも味も違います。甲州は海外での和食ブームとあわせて、有名になった品種です。また、生食用としてポピュラーなデラウエアも、ワインになるとまた違った味わいです。
赤ワインは、やはり日本固有のぶどう「マスカットベリーA」が多く使われています。ほかにはメルロ、カベルネソーヴィニヨン、ピノ・ノワールなど各社それぞれ違います。栽培農家が少なく、幻のぶどうと呼ばれているアジロンダックは勝沼で味わうことができます。濃厚な甘い香りが特徴です。
そのほか、ロゼワインやスパークリングワイン、地ビールが楽しめるワイナリーもあります。お酒が飲めない方には、おいしいぶどうジュースもおすすめです。
ぜひ、ワイナリーに足をはこんで、いろいろなワインを楽しみましょう。
情熱と信念を持った、醸造家さんの熱いお話が聞けるかもしれません。
また、ワインの試飲や工場見学ができますが、ワイナリーにより違います。ワイナリーマップや各社のHPなどで確認することをおすすめします。
甲州市ではワイナリーガイドを配布しています。甲州市のHPからダウンロードできますので、ご利用ください。
まとめ
国内ではワイナリーブームが来ています。今までは飲んで楽しむ側であったワイン愛好家も、自分でぶどう栽培から醸造まで手がけたい!という夢をもった方が増えているそうです。
ぜひワイナリーガイドを片手に、甲州市のワイナリー巡りをしてみましょう!
施設情報
[施設名称]ぶどうの国文化館
[住所]甲州市勝沼町下岩崎1034
[電話番号]0553-44-3312
[営業時間]午前9時~午後4時30分
[定休日]月曜日から水曜日(5月から11月)月曜日から金曜日(12月から4月)、年末年始
[入館料]無料
[施設名称]甲州市役所 観光商工課 商工振興担当
[住所]甲州市塩山上於曽1085番地1
[電話番号]0553-32-2111(内線:2332)
[開庁時間]午前8時30分~午後5時15分
[開庁日]月~金曜日(祝祭日・年末年始を除く)
[HPアドレス]https://www.city.koshu.yamanashi.jp