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昔の屋敷構えを今に伝える「甘草屋敷」

地域・自然・文化

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甲州市の塩山駅北口を出てすぐ目の前に、大きな屋敷が見えます。重要文化財高野家住宅、通称「甘草屋敷(かんぞうやしき)」です。

甲州地方独特の切妻づくりの民家である甘草屋敷は、駅から歩いてすぐなので、アクセスに便利な甲州市を代表する観光スポットのひとつです。
ぜひ、気軽に立ち寄ってみてください。

甘草屋敷で昔の暮らしぶりを感じる

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甲州を代表する民家として、甘草屋敷は国の重要文化財に指定されています。主屋の他に、付属屋の合計9棟が重要文化財に指定されており、「薬草の花咲く歴史の公園」として一般公開されています。

甘草屋敷は、江戸時代に「甘草」の栽培をして幕府に納めていた家です。
甘草は漢方薬の原料として、多くの漢方処方に含まれています。また、甘味料として身近な食品にも使われています。たとえば、カルビーのかっぱえびせんにも原材料名の甘味料に「甘草」と記載されているのです。ぜひ、甘草が使われているものを探してみてください。

主屋に入ると広い座敷に圧倒されます。昔ながらの急な階段を、気を付けながら登って2階に行くと、そこには数々の古い道具がおいてあり、当時の生活に思いをはせることができます。

甘草屋敷の季節ごとの顔を楽しむ!

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普段は落ち着いた雰囲気の中、地元ボランティアの親切な説明など聞きながら、ゆっくりとできる甘草屋敷ですが、ここは季節ごとの様々なイベントの会場にもなっていて、にぎわいをみせる時期もあるんです。

中でも有名なのが、毎年2月11日~4月18日に開催される、甲州市の「ひな飾りと桃の花まつり」です。

メイン会場の甘草屋敷には、ひな人形、つるし飾りなどが室内いっぱいに飾られます。この地域ならではのお雛様、御殿飾り雛、小さいお雛様、大きいお雛様、見たことのないお雛様もたくさん展示されています。

また、秋には塩山の特産物「枯露柿(ころがき)」が軒下に吊るされており、訪れる人の目を楽しませてくれます。

まとめ

甲州市には、お寺や神社をはじめ、街中のいろいろなところに多くの文化財があり、その中のひとつが甘草屋敷です。

主屋は入館料がかかりますが、それ以外は自由に見学できます。休日には、ぜひ甘草屋敷の歴史と、季節ごとの風景を楽しんでみてください。

施設情報

[施設名称]旧高野家住宅 甘草屋敷
[住所]甲州市塩山上於曽1651番地15
[電話番号]0553-33-5910
[営業時間]9時~16時30分
[定休日]火曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、年末年始(12月28日~1月4日)
[その他]主屋入館料(外とこども図書館は見学自由)
個人 大人310円 小人・学生200円
団体 大人200円 小人・学生100円
※料金は2024年4月時点のものです。

[HPアドレス] 旧高野家住宅 甘草屋敷(きゅうたかのけじゅうたく かんぞうやしき) - 山梨県甲州市観光協会 ぐるり甲州市

ライター:mi-ke

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