古代遺跡群が眠る甲州市
地域・自然・文化甲州市には日本有数の遺跡群があることを知っていますか?
縄文時代の著名な遺跡である釈迦堂遺跡群をはじめ、甲州市内には古代に人々が生活していた遺跡が数多くあり、これまでに多くの発掘調査が行われています。
では、一体なぜ甲州市には古代遺跡が多く存在するのでしょうか?それには甲州市ならではの理由があります。
甲州市に点在する古代遺跡
甲州市一帯は日本でも有数の扇状地になっており、肥沃な土壌が特徴です。これまでの発掘調査で、はるか縄文時代より多くの人が生活を営んでいたことが判りました。この事から、甲州市は古代より穏やかな気候と豊かな土地を兼ね備え、多くの繁栄や文化が発展していたと考えられます。
甲州市では現在も各地で遺跡の発掘調査が行われています。2017年には塩山のケカチ遺跡から、和歌が刻まれた「和歌刻書土器」が発掘され、大きな話題になりました。この「和歌刻書土器」は平安時代に作られた土器で、日本の仮名文字の変遷を紐解く歴史的な発見だと言われています。
釈迦堂遺跡博物館の土偶&土器に会いに行こう!
中央自動車道、釈迦堂PA傍にある釈迦堂遺跡博物館。館内には、釈迦堂遺跡から発掘された縄文時代中期を中心とした土器や土偶、石器など、数多く展示されています。1,116点の土偶をはじめ、5,599点の資料が国の重要文化財に指定されています。
釈迦堂博物館は、「土偶の聖地と土器の森」をコンセプトとして2020年6月にリニューアルオープン。博物館のマスコット的存在の土偶・しゃかちゃん&しゃっこちゃんをはじめ、水煙文土器や土鈴など、貴重な資料を間近で見ることができます。
また、大型土器の間を歩いて回れる「土器の森」は、じっくりと土器の世界に浸れる空間になっています。館内はバリアフリーなので、ベビーカーや車いすでもゆったりと見て回れるのが嬉しいポイントです。
フロアには、釈迦堂遺跡博物館のイメージキャラクター・釈迦堂桃花ちゃんのパネルがあり、記念撮影におすすめです。
博物館の裏庭には、縄文時代の竪穴式住居跡の模型があり、開館時間内であれば自由に見学ができるので、縄文時代に想いを馳せてみてはいかがでしょうか?
まとめ
2018年には八ヶ岳を中心とした中部高地の縄文文化が日本遺産「星降る中部高地の縄文世界」に登録され、釈迦堂遺跡の出土品はその構成文化財になっています。
遥か昔から肥沃な土地と穏やかな気候で文化や文明が育まれてきた甲州市で、古代のロマンを感じてみませんか?
施設情報
[施設名称]甲州市教育委員会 生涯学習課文化財担当
[住所]山梨県甲州市塩山上塩後240番地
[電話番号]0553-32-5076
[施設名称]釈迦堂遺跡博物館
[住所]笛吹市一宮町千米寺764
[電話番号]0553-47-3333
[営業時間]9:00~17:00(入館は16:30まで)
[入館料]一般・大学生 400円、小中高生200円
団体(20名以上) 一般・大学生 320円、小中高生160円
[定休日]火曜日と祝日の翌日、年末年始
[HPアドレス]http://www.eps4.comlink.ne.jp/~shakado/