市民に愛される山、「塩ノ山」
余暇等 地域・自然・文化甲州市には、お散歩気分で気軽に登れる山があります。
その名は「塩ノ山(しおのやま)」。
この山は甲州市のシンボルのひとつで、見る角度によっていろいろな形に見えるんです。古墳のように見えたり、ひょっこりひょうたん島のように見えたり...。あなたには、どんな形に見えるでしょうか?
今度の休日は、そんな塩ノ山に、ちょっと登ってみませんか?
小さいけれど、あなどれない!?塩ノ山の伝説
甲州市の南西部に位置する塩ノ山。
地元では「塩山山(えんざんやま)」という愛称で親しまれる、標高556m 、標高差約140m、周囲約3.5kmの小さな山です。
塩ノ山には、その昔、デーラボッチという大力の坊主が、苧殻(おがら)の棒でふたつの山を担ってきたが、甲州市のあたりで棒が折れて、落ちた山のひとつが塩ノ山になった...という伝説があります。
塩ノ山は、「四方からよく見える」「四方がよく見える」という意味で「しほうのやま」と呼ばれたことから名付けられた山名といわれています。また、平安時代の「古今和歌集」には、おめでたい歌として「志ほの山(塩ノ山) 差出の磯に住む千鳥 君が御代をば 八千代とぞなく」と詠まれ、宮廷歌人の憧れの地になったと言われています。
見つめ合うように、富士山の真北(子午線上)にピタリとそびえる塩ノ山。何か不思議なパワーを秘めていそうですね。
のぼってみよう!塩ノ山!!
塩ノ山は気軽に登れる山で、遊歩道が整備され、自然散策が楽しめます。
「塩ノ山自然遊歩道入口」までJR塩山駅北口から徒歩で約15分。そこから1時間程度で山頂まで行って、降りてこられるので、気負わずお散歩気分で、出かけられます。また、何か所か休憩所やベンチもあるので、お子さんや体力に自信のない方も安心です。
頂上の南側からは、市街が見下ろせ、晴れていれば正面に富士山を見ることができます。ピクニック気分で、お弁当を持って登るのも楽しいですよ。
まとめ
塩ノ山の魅力、少しでもお伝えできたらうれしいです。
他にも塩ノ山はいろいろな謎を秘めていると噂される、不思議な山なのです。甲州の、隠れたパワースポットかもしれません!?
塩ノ山の豊かな緑に囲まれて、甲州市の季節の風景を感じてみてください。ほどよい運動と、自然の癒しできっと充実した休日となることでしょう。