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最高な景色と食べ物でサイコー

定住型 農業

甲州市を知ったきっかけ、移住のきっかけは?

「緑の多さ」に圧倒されて・・・

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甲州市に来る前は東京に住んでいました。甲州市には友人と山歩きに来たのがキッカケで、その時ご一緒した地元の方に「地域おこし協力隊」のことを教えてもらいこちらへ移住してきました。その時に登った山が甲州アルプスの小金沢山です。当時の自分には当たり前ではなかった「緑の多さ」に圧倒されたのを今でも覚えています。

ステキなお家ですね!

地域の方が何軒も探してくれる中で見つかりました。

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ありがとうございます! 中も一人暮らしには広すぎるほどに広いんですよ(笑)移住1〜2年目は大和町を拠点に、先述した甲州アルプスでの登山イベントの企画運営、蕎麦栽培といった活動を行っていました。そうした経験や自分のやっていきたい事を考えた時に、「農家として定住したい」と思うようになりました。栽培作目は桃。その事を協力隊の担当窓口である産業振興課に相談したところ、塩山・大藤地区の農家さんを紹介していただきました。

農業の技術指導はもちろんですが、生活面でも大変お世話になっています。今この家に住めているのも軽トラに乗れているのもこの方々のおかげなんです。

現在の暮らしは?

なりたい姿になれて、最高に幸せ

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実は大学を卒業する頃から、いつかは「縁側のある家」に住んで「軽トラ」に乗って「農家」をやっている自分の姿をずっと思い描いていました。一生サラリーマンをやっている姿はどうしても想像できなかった。

協力隊後の方向性を決断したことで、その生活がいきなり手に入ってしまったわけです(笑) これは本当に地域と行政の皆さんのおかげだと思っています。

課題はたくさんありますが、こんな景色の中で暮らせる喜びを日々味わっています。

農業をはじめていかがですか?

地域の中にも新規就農(者)に対する不安がある。
しかし移住者次第で変えることもできる

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暑かったり寒かったり、クタクタになることもありますが、それ含め充実しています。自分の性に合っているんだと思います。僕は桃をメインで栽培しています。跡継ぎ問題等で農業をやめていく農家さんが多くいます。桃は木を植えてすぐに収穫できるわけではありません。今まで大切に育てられてきた木を、切ってしまうのは地域の財産を失うようでとても辛いことです。

市役所の方から地域で5人の指導農家さんを紹介していただき、最初から手取り足取り教えていただきました。研修した圃場は高齢化により管理ができなくなってしまった桃畑を使わせていただき、今後も桃づくりをさせて頂くことになっています。

指導農家さんたちも僕が最後まで続くかとても不安だったかと思います。地域の産業を絶やしてはいけない、若い農家のなり手を育てなければという思いに何としてでも応えようと僕も必死で学びました。摘蕾(てきらい)、花取り、受粉、摘果(てっか)などなど、農業に興味はあったものの初めて聞く作業、初めてやる作業ばかりで戸惑いましたが、農業に対する強い思いがありましたから必死で教わって実践し、それでも「これでよいのだろうか?」とドキドキしながら収穫を迎えました。

桃が出来てよかった、とか満足だったというよりは、むしろこれでいいのか?という思いの方が強かったですね。これを市場に出していいのか?いま、収穫するタイミングか?この木にたくさんなっている桃たちの中から、どの桃を先に取るべきか?自分の仕事は正しいのか?などなど、ぐるぐる考えながら収穫したことが非常に印象深く、いつも緊張感でいっぱいでしたね(笑)。今後は農地を増やしていき、常にスキルアップして地域の農家さんのように素晴らしい農家になりたいと思っています。

研修が始まったばかりの頃は、地域の人たちの中にも「本当に農業できるの?」と心配な気持ちの方もいたと思うんです。だからこそ収穫までを終えた時は自分も嬉しかったですが、地域の人たちも安心してくれたんじゃないかなと思います。自分の育てたものを見て、周囲が褒めてくれた(まあ、本当はまだまだなんでしょうけど・・)ときは心からココ(甲州市)に移住してきてよかったなあと思います。

この生活を続け、今後はこの地で立派な農家として活躍していきたいと思っています。先ほども言いましたが、畑はどんどん空いてしまっている。誰も手を入れない畑は雑草が生い茂り、害虫も発生します。僕が力をつけて、生産を増やしていくことでお世話になっている甲州市の方々に恩返しができればと思っています。

ご近所とのお付き合いや交流は?

じっくり時間をかけて、仲良くなれました!

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もちろんありますよ。野菜をいただいたり晩御飯をいただいたり。お世話になってばかりです。なので、消防団や地域行事、各種イベントには積極的に参加することはもちろん、農業や日々の生活を通じて今の自分にできることをするようにしています。

そうやってだんだん僕という人間を理解してもらえるようになって、いまでは自然にみなさんとお付き合いさせてもらっています!

移住を考えている方へアドバイスをお願いします。

ビジョンがギャップを埋めてくれる。

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移住後のビジョンはある程度明確にしておいた方がいいかもしれません。地域おこし協力隊の場合だと任期後も含むビジョンですね。なくてもなんとかなりますが結構悩むと思います。自分もそうでした(笑) どうしても理想と現実のギャップが出てくるので、そんな中でも芯の通ったビジョンを描くことができれば何があっても大丈夫だと思います。

人間関係でいえば、自分から積極的に動くことが大切だと思います。また、相互扶助の精神が自然と身についている方々なので、色々な気遣いに対して礼を忘れず、自分がやるべき事を頑張っていれば少しずつ居場所が出来、地域の中での「自分の価値」を感じられると思います。

プロフィール

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石井さん

移住前:東京都(出身:埼玉県)
移住エリア:塩山

地域おこし協力隊二期として甲州市へ。塩山エリアで果樹を中心に農業に取り組んでいらっしゃいます。

移住者インタビュー


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