心が豊かになるということは...

週末だけ

甲州市を知ったきっかけは？

実は、偶然のご縁なのです。

実はどうしても移住したくて来たわけではなかったのです。いま私が住んでいる家を取り壊すのだけど一度見に来ないかという話を聞き、それが私が初めて甲州市に来たきっかけでした。築150年のこの家は随所に問題があったものの、構造材はしっかりとしていて立派にリフォームできるものでした。

海外生活が長かった私ですが、ニューヨークのビジネス街で働きながら車で2時間ほどの郊外に自宅を建てるといったライフスタイルを送るビジネスマンを数多く見ていましたから、首都圏に自宅がある私でも甲州市にセカンドハウスを持つことはとりわけ大胆なことには感じませんでした。古民家をリフォームした生活の場が欲しかったし、週末の農業や田舎暮らしといった２拠点生活も全く苦ではなく、むしろちょうどいいご縁だと思い、週末移住を考えました。地元の工務店さんにアドバイスをもらいながら、この古民家を、梁などはそのままにしつつも、生活しやすいように大胆に改築いたしました。数年前に住民票を甲州市に移し、先日退職しましたので、今ではけっこう甲州市にいますよ。快適ですよ。

初めて甲州市に来た時の印象は？

景色は圧巻！そして、地元の暮らしぶりに感激！

まずびっくりしたのは、景色ですね。私が住んでいるところは、甲州市塩山の山あいなのですが、そこから見る風景は何物にも代え難いですね。自宅近くで農業も行なっていますから、畑から盆地を眺めるとすべてのストレス（といってもあんまりないのですが）から解放される感じがしてなんとも言えない気分になります。しかし。。。

第一印象というわけではありませんが、私がじわじわとびっくりし始めたのが「地元の人たちの暮らしの豊かさ」です。１人１台は車があるし、自然はあるし、特に生活に困窮しているわけでもない。都会にもわずか９０分で行ける。収入だって、土地や家賃を考えたら物価に対して決して厳しいわけではない。地元の交流や様々な活動を通じて文化的にも豊かであり、（地元の人は実感がないかもしれないが）こんなに幸せなことはない！と思いました。

現在の暮らしは？

最高のライフスタイルを実現しています。

東京ではできないことを存分にやっているという感じです！都会では農地は持てませんし、貸家ではリフォームして好きに住むこともできない。週末には農業を行って土と太陽と素敵な景色ですねに囲まれながら週末を送ります。また古民家の納屋を改装して趣味の部屋にしています。音楽、特にサクソフォンが趣味なのですが、友人と演奏会を行なったり、母屋でも音響を整備して好きなレコードを存分に聞きながら、盆地の夜景を楽しみながらグラスを傾けています。

実際に住んでみていかがですか？

すっかり溶け込ませていただいています。

私は週末を甲州市で過ごすという暮らしを10数年来していますが、近隣の方々も優しくしてくれて、だいぶ地元に馴染んできました。私がとった野菜をお分けしたり、また逆にお裾分けいただいたり。
（と！ちょうどインタビューしている最中に近隣の方々がいらっしゃいました。。仕込みなしです。）

松前：アア、カツヒコさんどうも！
カツ：今日はね、うちで取れたリンゴを持って来ただよ。
松前：まあ、どうぞ。
カツ：最近どーで？（最近の様子はどうですか？）
松前：僕は今年退職じゃないですかあ。だから、この地域の良さを知ってもらいたくて色々考えているんです。
カツ：んんー、ほーけえ。ほりゃいいこんじゃんけ。おらあ、◯◯の件でいごいてるだけんねえ。えらいもんどー。松前さんもちっとおせーてくれんけー。（おお、それは素晴らしいですね。私は◯◯の件で、活動をしているんですが、なかなか大変でしてね。松前さん知恵を拝借できませんか。）......
続く。。。（インタビューに戻りました）

まあ、こんな感じで、来てくださったりするわけなんです。先ほどお話ししたライフスタイルしかり、近隣の交流しかり、都会じゃ考えられないことばかりですね。

移住を考えている方へアドバイスをお願いします。

はじめは情報収集から。ゆっくり時間をかけていいと思います。

情報収集する際に、不動産屋さんや雑誌から情報を収集し判断されるかもしれませんが、自分の目で見て人との繋がりを作っていくことが得策と思われます。私のような移住者でもよいですし、市役所の方に相談すれば、適切な人との繋いでくれるはずです。

また、仕事もいきなりやめてくるとかではなく、週末だけ遊びにきて、安めの不動産を購入したり賃貸して、週末だけ甲州市暮らしを楽しむ。
今不動産ローンを抱えていない方には大きなチャンスです。甲州市では土地は都心の100分の1の価格で買え、大きな庭付きの一軒家が持てる、そして都心まで90分で行けるという立地なので、いろんなことができると思います。まずは、いきなりアパートは借りずに、いろんな人と知り合いになっていくこと、地元の近隣の暮らしや物件を見て本当に自分に合っているか吟味することをお勧めいたします。